ICOコラム

イーサリアムのERCトークンの種類一覧

投稿日:2018年5月17日 更新日:

Ethereum(イーサリアム)では様々なトークンを送受信できますが、そのトークンにはERCというのが存在します。

ERCとは?

ERCとはEthereum Request for Commentsの頭文字をとったもので、Ethereumベースで発行できるトークンの仕様を決めているものです。

最も多く使われているのがERC20ですが、ERC20に定められた仕様に沿ってトークンを実装することで、ウォレット、仮想通貨取引所、DEX、アプリ(DApps)などで使うことができます。

ERCトークンの一覧とそれぞれの特徴

ERCトークンは、ここで紹介するだけで11個のトークンがあります。またこれは今後も増えていくものと思われます。

ERC20

ERC20は、最も多く使われており、「トークン」として機能するものです。このERC20はすでに2万以上のトークンで採用されています。

ERC20は、FT(Fungible Token・ファンジブル トークン)とも呼ばれており、『代替可能トークン』という特徴もあります。「代替可能」という意味は、Aさんが持っている1ETHは、誰が持っている1ETHとも同じ価値を持っているという意味です。

それだけ一般化されていますが、デメリットも存在しています。それは送金アドレスを間違えた場合、二度と手元に返って来ないことです。仮に宛先不明の場所に送った場合でも返ってきません。

ERC223

上記のERC20のように誤ったアドレスに送信した場合に二度と引き出せなくなるという課題を解決したのがERC223です。ERC223は「token Fallback」というスマートコントラクトに対応していないトークンが送られてきた際に、送り主に自動的に送り返す機能が備えられており、ERC20の上位互換として存在していますが、今の所あまり普及していません。

ERC621

ERC621は、RFTというRe-Fungible Token(リファンジブル・トークン)と呼ばれ、ERC721のようなNTFの証券化を行う特徴があります。

Non-FungibleToken(NFT)にアクセスする権利を、BondedCurve(ボンド・カーブ)で価格の決まるTokenに紐付けることで、資産の固有性を保ちながら多くの人にアクセス権を共有し、流動性をもたせ、さらに価格の公平性・透明性を生み出そうとするものです。

具体的な活用方法としては、アート作品の作者がアートの所有権をNFT化して公開するとします。次にRe-Fungible Token化して、作者は低価格でトークンを購入します。その後、そのアートの需要が高まればトークンの購入者が増えて価格が上がるので、作者は利益を得ることができるようになります。

ERC721

ERC721は、ERC20と後方互換性を持ちつつ、NFTというNon-Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン)と呼ばれ、『代替不可能なトークン』である特徴があります。
ERC20は、通貨のように代替可能な物をトークン化していました。(通貨は、どの通貨であっても数量が同じであれば同じですよね。)
一方のERC721では、各トークンがその所有者の名前などの、メタデータを含ませることができるようになりました。
このERC721のトークンの機能を使って作られたのが、CryptoKitties(クリプトキティーズ)、Etheremon(イーサエモン)、ETH TOWN(イーサタウン)などがあります。
たとえば、CryptoKittiesであれば、下のような猫のデジタルアイテムは1つしか存在しません。

https://www.cryptokitties.co/kitty/702386

またトークンなので、これまでに誰(個人の特定はできない)の手に渡ってきたかというデータも記録されます。

ERC721x

ERC721xは、複数のトークンの一括送信の機能を持つものです。

ERC777

ERC777のトークンは、ERC20と互換性を持ちつつ、新機能として運営者管理機能、トークン生成・破棄や、データ付与ができるようになっています。

上記のようなものが、実際に使われていますが、これから実装される可能性のあるトークンについても紹介していきます。

ERC864

ERC864は、Non-Fungible TokenであるERC721をシェア(分割所有)することができるトークンという特徴があります。

ERC884

ERC884はERC-20準拠する互換性のあるトークンで、デラウェア州の会社法に基づいて設立された法人に準拠したトークンです。またトークン保有者をそのトークン自体の不可欠な要素として特定し、ホワイトリストへ登録するために必要なものも含まれています。

ERC948

ERC948は、イーサリアムでサブスクリプリョンの課金モデルを実現します。サブスクリプションといえば、月額の定期支払や定期購入、定期購読などとも呼ばれており、Amazonプライム会員などもサブスクリプションと言えます。

ERC998

ERC998は複数のERC20やERC721のセットされたトークンのことです。例えば、ERC721トークンが採用されているCryptoKittiesの「猫A」と「猫B」は、通常であれば別々に送らなければなりませんが、「猫Aと猫B」を1つのトークンにして送ることができるのがERC998です。

ERC1068

ERC1068は、ローンのトークンです。
P2P融資、クラウドファンディング、リバースオッズオークションなど様々なローンシナリオに対応できるようなトークンです。ローンの資金調達、募集額の受け入れ、支払い期日の返済、及び貸し手による投資改回収のための基本機能があります。

ERC1070

ERC1070はStandard Bountiesとも言われており、ERC20トークンまたはETHで支払いを行うイーサリアムに関する特典(奨励金)を発行するための標準契約、及びインターフェースです。

上記には、トークン化に向けて議論されているものや、正式に規格化されているものも含まれています。最新の情報や、技術的に深く読み込みたい場合は、githubのEIPs(Ethereum Improvement Proposals)で確認しましょう。

ERC1155

FungibleToken(代替可能トークン)とNon-FungibleToken(代替不可能トークン)な性質を組み込めるハイブリッドなトークンであり、ゲームでの実用性を考慮して設計されました。
トランザクション回数を減らしトランザクションコストを軽減することができ、一度のトランザクションで複数のデジタルアイテムをまとめて送信することや、一度のトランザクションで複数の相手にデジタルアイテムを送信することができます。

ERC1155は、ERC721の提唱者でもあるブロックチェーンゲームの開発プラットフォームを構築している『Enjin Coin』のCTOであるWitek Radomski氏の提唱によって開発されました。

 

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