仮想通貨のステーブルコイン(StableCoin)は様々な種類があるのを説明しました。(ステーブルコインの仮想通貨「全一覧」)
様々な種類がある中で、どのステーブルコインを買うべきでしょうか?
手法としては、全ての仮想通貨を同額購入するという方法もありますが、どれか1つを選ぶ、または購入するウエイトを増やすとしたらどれが良いかという視点で考えました。
仮想通貨の入口になる通貨が良い
現在の仮想通貨の時価総額で上位にある中の多くは、USDT(テザー)またはBTC(ビットコイン)で取引がされています。
BTCの購入で使われる通貨は、USDが最も多くありますが、USDTで約半分の取引量を購入されています。
ETH(イーサリアム)は、USDTでの購入が最も多く、BTCの約2倍の取引量を購入されています。
XRP(リップル)は、USDTとBTCでの購入がほぼ同額となっています。
上記のことから全ての仮想通貨の中で、USDTが仮想通貨取引の軸になりつつあるということが言えます。
※上記の数値は、2018年7月31日時点でのCoinMarketCapのデータから、「24時間ボリューム」のうち上位30ペアを参照。
法定通貨か仮想通貨の担保が良いか?
ステーブルコインには、大きく分けると「中央集権型」と「非中央集権型」があります。
「非中央集権型」は、供給量でコントロールするタイプのものと、仮想通貨を担保にするパターンに分類できます。
法定通貨を担保にしている場合でも仮想通貨を担保にしている場合でも、仮想通貨の入口となる通貨が適しています。
取引量が多い通貨が良い
取引量がある=流動性が高いため、取引量が多いステーブルコインこそが優れています。
ステーブルコインの取引量を見てみましょう。
現在、取引量が最も多いステーブルコインがTether(USDT)だということが分かります。
USDTの時価総額は現在、第10位です。
※2018年7月31日時点のCoinMarketCapのデータを参照。取引量は30日取引ボリュームを参照。
☆上記は、2018年7月31日時点での見解であり、マーケットの状況に応じて大きく変動されることもあるため、投資に関するリスク判断を行ったうえでの投資をオススメします。また、ステーブルコインは価格が一定となっているため、ステーブルコインを購入したことで値上がりを期待できるタイプの仮想通貨ではありません。
将来的には、価格が安定していることで価値の保存をしやすくなり、決済などでの実用性が出てくると非常に便利なものだと思います。
有識者によるコメント
Stable Coin については、いろいろ議論がありますが、Decentraized な仕様にすると、供給量でコントロールするのと、仮想通貨担保にするものをできるけど、仮想通貨の入り口はUSDTでしょ。USDTが崩れた瞬間に、仮想通貨も崩れるので、仮想通貨担保もUSDT担保も変わらないですよ。
— SHINJI KIMURA (@shinzizm2) July 20, 2018
ステーブルコイン Tether(USDT)の買い方・購入方法
ステーブルコインであるTether(テザー)が発行するUSDTの購入方法は、日本国内の仮想通貨取引所では購入することができません。
海外の仮想通貨取引所で購入することができます。
CoinGeckoのデータを見ると、上記の通りKraken、WEX、Bittrexでの取引量が多いため、これらの取引所で購入するのが良さそうです。ただし、USDTのペアがUSDとなっているため、USDで購入する必要があります。