仮想通貨取引所のBinance(バイナンス)が発行する仮想通貨であるBNB(BINANCE COIN/バイナンスコイン)が優れている理由を検証していきます。
Binanceは、仮想通貨取引所として世界で最大の取引量を誇ります。
コンテンツ
BNBのユーティリティ(実用性)
仮想通貨・トークンにはユーティリティトークンとセキュリティトークンがありますが、BNBのユーティリティ(実用性)についてを見ていきます。(参考記事:ICOで分類されるセキュリティトークンとユーティリティトークンの違い)
・ Exchange fees(取引手数料)
・ Withdraw fees(出金手数料)
・ Listing fees(上場手数料)
・ Any other fee(その他 手数料)
ユーティリティとしては、上記の通りBNBを手数料として使うことができます。
また、Binanceの取引所に上場する仮想通貨の銘柄をBNBホルダーが投票によって選ぶことができます。投票は0.1BNBが必要で1人1回のみ投票することが可能になっています。
BNBを保有することでのメリット
BNBを保有することで下記のようなメリットを感じるケースが多いと想定できます。
取引所での手数料がディスカウントされる
Binanceの仮想通貨取引所では、BTCなどで手数料を支払いますが、BNBで支払うことも可能です。また、BNBで支払いを行うと下記のように手数料がディスカウントされます。
・1年目:50%
・2年目:25%
・3年目:12.5%
・4年目:6.75%
・5年目:なし
アフィリエイトが優遇される
ユーザーが友達紹介をして友達が実際にBinanceで取引を行うと、その取引量に応じて、招待したユーザーにBNBでの報酬(リワード)が支払われる仕組みになっています。
500BNB以上を保有していると、報酬が40%支払われ通常の20%よりも2倍の報酬が支払われます。そのためBNBを大量に保有しているユーザーは多くの新規ユーザーを呼び込んでいるものと思われます。
BinanceがBNBを買い戻す
四半期に1度、Binanceが得た利益の20%分のBNBを買い戻し、その分のBNBをバーン(廃棄)します。BNBをバーンするため、BNBの価値はその度に上昇する形になります。
BinanceがBNBを様々な方法で利用する
BNB自体にユーティリティ性や仮想通貨・トークンの価値があるためBinanceは企業としての様々な支払いにBNBで支払うことがあります。
企業やプロジェクトへの投資、買収
BinanceはBINANCE LABなどから複数のブロックチェーンやクリプトの企業・プロジェクトへ投資を行っています。その投資を行う際にはBNBが使われるケースもあるそうです。(参考記事:Binanceの投資先一覧と構築するエコシステム)
先日、Trustというウォレットアプリを買収しましたが、この際にも法定通貨、Binanceの株式、BNBでの支払いが行われたそうです。
従業員への給与
現在、Binanceには200名の従業員がいるとされていますが、従業員への給与の支払いには現金かBNBでの支払いかを選択することができます。
9割の従業員は現金ではなくBNBでの支払いを希望しBNBで受け取っているそうです。
BINACE COINについてを動画で学ぶ
現在、Binanceが強化をしている仮想通貨やブロックチェーンについて学べるコンテンツ、「BINANCE ACADEMY」において、『BINANCE COIN(バイナンスコイン)とは?』というコンテンツが動画で視聴できます。英語ですが、こちらも分かりやすいと思います。
BNBのトークンエコノミクス
BinanceがICOを行った際のホワイトペーパーを再度確認して、トークンエコノミクスについてを詳しく見ていきます。
ICOの概要
ICOを終えた5営業日以内に投資家はBNBを受け取れるとしていました。また、3週間に分けて少しずつトークンセールを行う方法が採用されました。
・トークン銘柄:BNB
・トークン価格: 1 ETH = 2,300BNB / 2,500 BNB /2,700 BNB
・トークン発行数:200,000,000 コイン
・トークンタイプ:ERC20
・トークンセールでの発行比率:50%
・受け入れ通貨:ETH,BTC
・期間:2017年6月26日~7月3日
トークンアロケーション
・ICO(トークンセール):50%
・創業チーム:40%
・エンジェル投資家:10%
・Binance(バイナンス)のウェブサイト:https://www.binance.com/
・Binance(バイナンス)のホワイトペーパー:https://cryptorating.eu/whitepapers/Binance/Binance_WhitePaper_en.pdf