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「Coinbase(コインベース)」の買収・投資先の一覧からみる戦略

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Coinbase(コインベース)は、アメリカで2012年に設立されアメリカ最大の仮想通貨取引所を運営している企業です。世界32カ国、ユーザー数は2,000万人以上であり、2018年の売上は13億ドルを見込んでいる企業です。
これまでにCoinbaseは7度の資金調達を実施し、合計で525Mドル(約525億円)の資金を調達しています。
仮想通貨取引所としては、世界で初めてのIPO(新規株式公開)をする予定で、2019年には上場されるのではないかと噂されています。

CoinbaseのCEOであるBrian Armstrong(ブライアン・アームストロング)氏は、仮想通貨エコシステムに参加する人数は、全世界で現在の4,000万人から10億人に増加すると予測、またCoinbaseとしては数年間のうちに数百のトークンを上場させ、将来的に上場するトークンの数は数百万になる可能性があるとしています。

Coinbaseはこれまでに10社の買収と1社の投資をしており、2018年に設立したベンチャーキャピタルであるCoinbaseVentures(コインベースベンチャーズ)では7社に投資を行っています。

Coinbaseの買収先や投資先を見ることで、どのような戦略を取っているかを見ていきましょう。

Coinbaseの買収先

2014年には、「Blockr.io」と「Kippt」の2社を買収しています。
2018年には「Earn.com」、「Cipher Browser」、「Memo.AI」、「Venovate」、「Digital Wealth」、「Distributed Systems」、「Keystone Capital Corp.」、「Paradex」の8社を買収しています。

「Distributed Systems」、「Keystone Capital Corp.」、「Paradex」の3社は証券会社であり、この3社を買収したことで、CoinbaseとしてはSEC(米国証券取引委員会認可)の証券ディーラーの登録を行っていましたが、SECと金融業規制機構(FINRA)から承認され証券化された仮想通貨である『セキュリティトークン』を上場させ取扱をできるようにしました。

その他には、「Earn.com」は面白いサービスだと感じました。ユーザー登録を行い、メールにて質問者からの回答を行うと仮想通貨(ビットコイン)で報酬が得られるサービスです。報酬は寄付することもできます。このサービスで質問者は仮想通貨を持っていないと質問できないため、仮想通貨を持っている必要があります。

「Cipher Browser」はイーサリアムブロックチェーン上での分散型アプリブラウザのサービスや、「Venovate」という投資プラットフォーム、「Digital Wealth」という個人のフィナンシャルプランニング・投資管理のプラットフォームを買収しています。オンラインの投資プラットフォームをいくつも押さえていることが分かります。

 

Coinbaseの投資先

Coinbaseの2018年10月までの投資先としてはシードからベンチャーラウンドまでの投資であり、投資の額としても現状ではそこまで多く投資をしていません。

Fuel Games

Coinbase本体から2018年4月にシードラウンドでオーストラリアのシドニーに拠点のあるFuel Gamesというブロックチェーンのゲーム会社に投資をしています。Coinbaseを含む4社のVCからシードラウンドで2.4Mドルの資金調達を行っています。
Fuel Gamesはゲームのプラットフォーム事業とゲームの開発を行っています。

OpenSea

OpenSea(オープンシー)は、イーサリアムのERC721というトークン規格のアイテムを売買することができるマーケットプレイスです。ERC721のようなブロックチェーンの改ざんできないデジタルアイテムのマーケットプレイスは確実にどこか大きくなるプレイヤーが出てきます。現在だとCryptokitties(クリプトキティ)の猫のアイテムなどが売買されています。

Compound Labs

Compound Labs(コンパウンド)は2018年3月にシードラウンドでCoibaseVenturesなどから8.2Mドルの資金調達を行いました。
Compound Labsはイーサリアムのブロックチェーン上で動いている金融のマーケットプレイスで、ERC20という規格のトークンを容易にレンディング(貸し借り)することができるサービスです。

 

TruStory

TruStoryは2018年3月にシードラウンドでCoibaseVenturesなどから3Mドルの資金調達を行いました。
ICOではスカム(詐欺)のプロジェクトが多くあるため、ウェブやSNSの情報からICOのプロジェクトをスカムかどうかを判定するサービスです。
ICO自体が減ってきたため、今後はピボットが必要になると思われます。

Celo

Celo(セロ)は2018年6月にベンチャーラウンドでCoibaseVenturesなどから6.5Mドルの資金調達を行いました。ステーブルコインの発行と決済のサービスを行っている企業です。

The Block

The Block(ザ・ブロック)は2018年6月にシードラウンドでCoibaseVenturesなどから2Mドルの資金調達を行いました。ブロックチェーンのメディアやコミュニティを作ろうとしており、最近更新されている記事には定評があり参考になると思います。

RealtyBits

RealtyBits(リアリティ・ビッツ)は2018年8月にシードラウンドでCoibaseVenturesなどから資金調達を行いました。※調達額は非公開。
RealtyBits商業用不動産をブロックチェーンベースのトークン化をするサービスで、トークン化することにより世界中の投資家を集めて流動性を出そうとしています。不動産とブロックチェーンは相性が良いですしCoinbase自体も今後サービス化していくでしょう。

 

以上より、投資・金融プラットフォームとしてユーザーや取扱規模を拡大していくため、仮想通貨界での総合金融サービスを提供していくと思われます。買収に関しては投資プラットフォームを完成させるべく認可を得るための買収もあり、投資に関しては金融領域だけではないゲーム、不動産、メディアなど幅広く投資をしていることが分かりました

前述の通りCoinbaseは2019年にIPOをする予定ですので、IPO後にCoinbaseの株を購入する方も多そうです。

 

Coinbase(コインベース)の公式サイト:https://www.coinbase.com/

 

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