アメリカのベンチャーキャピタルの中でも最も大きい部類にあり、実績も高いSEQUOIA(セコイア)がブロックチェーンやクリプトの領域へ投資を始めました。
現在、確認できているのは4件です。この他に1社はSEQUOIA CAPITAL CHINA(セコイア キャピタル チャイナ)が1社と噂レベルで1社があります。
これらの6社のうち、仮想通貨として取引所などで購入できるものは、現在3つです。
※2018年6月末時点
・Bitmain(ビットメイン):ジハン・ウ氏が率いるBitmainは中国のマイニング大手の企業です。セコイアは、ベンチャーラウンドで2度の投資を行っています。
・Orchid Labs:Orchid Labsはインターネット上の監視と検閲を終了することを約束したオープンソースプロジェクトです。近いうちに仮想通貨を発行するものと思われます。
・Binance(BNB):Binanceは仮想通貨の取引所を運営している企業です。Changpeng Zhao氏という方がCEOで中国を拠点として仮想通貨取引所を運営していましたが、日本、マルタへ各国の法規制から次々へと拠点を移し、現在はマルタで運営を行っています。BinanceはBNBというトークンを発行しており、セコイアからBinanceへはトークンによる投資ではなく株式(エクイティ)での投資と思われます。Binanceでは、取引手数料としても利用できるBNBという仮想通貨を発行しており海外の取引所ではBNBを購入することができます。
シリーズAでの資金調達額が$10Mですが、BNBトークンでの発行によるICOでの資金調達も行っています。
・Filecoin(FIL):FilecoinはICOにより約200億円の資金調達を行いました。SEQUOIAはICOという形で投資を行いました。Filecoinは、現在FILという仮想通貨を発行しており、海外の仮想通貨取引所においては購入することができます。
・ONTology(ONT):Ontologyは、シードラウングでDHVCと8 Decimal Capitalが投資を行っています。その後、ICOを行いました。セコイアは、ICOでの投資ではなくシードラウンドでの投資をしたものと思われます。
OntologyはICO後に値上がりし、ICO投資後のリターンは20倍以上になっています。
・Telegram(GRAM):Telegramはメッセンジャーアプリですが、適格投資家向けへのICOを行ってクローズドの資金調達を行いました。資金調達額は約1,700億円にもなっていると言われています。Telegramへの投資家は正式には公表されていませんが、Telegramが投資してると噂されています。TelegramはGramというトークンを発行する予定になっているが、現在はまだ発行されておらず、購入できる仮想通貨もないとされています。
プロジェクト・企業が資金調達を行った金額順ではTelegram、Bitmain、Filecoinと続きます。
今後も続々とクリプト系への投資が増えて来ると思われるため、随時更新していきたいと思います。
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